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Gubler, P.; 山本 直希*; Yang, D.-L.*
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics (Internet), 2022(9), p.025_1 - 025_36, 2022/09
被引用回数:2 パーセンタイル:34.13(Astronomy & Astrophysics)We investigate polarized gravitational waves generated by chiral fermions in the early Universe. In particular, we focus on the contribution from left-handed neutrinos in thermal equilibrium with finite temperature and chemical potential in the radiation dominated era. We compute the correlation functions of gravitational fields pertinent to the Stokes parameter V characterizing the circular polarization of gravitational waves in the Minkowski and expanding spacetime backgrounds. In the expanding universe, we find that the thermalized neutrinos induce a non-vanishing V linear to the neutrino degeneracy parameter and wavenumber of gravitational waves in the long wavelength region. While the magnitude of the gravitational waves generated by thermal neutrinos is too small to be detectable by current and planned third generation gravitational wave detectors, their observations by future generation detectors for ultra-high frequency regimes could provide information on the neutrino degeneracy parameter in the early Universe.
Riyana, E. S.*; 須田 翔哉*; 石橋 健二*; 松浦 秀明*; 片倉 純一*; Sun, G. M.*; 片野 好章
Journal of Nuclear Science and Technology, 56(5), p.369 - 375, 2019/05
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)原子炉は主に核分裂片のベータ崩壊チェインから多数の反電子ニュートリノを生成し、それらのニュートリノは主にMeV程度のエネルギーを有することが知られている。一方、エネルギーkeV程度の低エネルギーニュートリノは燃料の燃焼の情報を含むと考えられ、その低エネルギーニュートリノは計測技術の進歩により将来的に測定可能になる可能性がある。そこで、著者らはkeV領域の低エネルギーニュートリノの生成に注目した。本研究では、典型的なPWRとその他の型の原子炉について低エネルギーニュートリノスペクトルを示し、それらは燃料の燃焼に従って低Q値をもつ核種が蓄積されるにつれて生成が増えることを示した。
岩田 順敬*; 清水 則孝*; 大塚 孝治*; 宇都野 穣; Menndez, J.*; 本間 道雄*; 阿部 喬*
Physical Review Letters, 116(11), p.112502_1 - 112502_6, 2016/03
被引用回数:81 パーセンタイル:94.57(Physics, Multidisciplinary)ニュートリノレス二重ベータ崩壊は、ニュートリノがマヨラナ粒子であることを示す決定的な証拠となるが、未だその観測に成功していない。その核行列要素を理論的に正確に与えられれば、実験に大きな制約を与えることになるが、核構造模型による不定性が大きいというのが現状である。この研究では、最も正確な核行列要素を与えると期待される大規模殻模型計算によって、Caのニュートリノレス二重ベータ崩壊の核行列要素を調べた。殻から殻へ励起する配位を取り入れた大規模計算によって、従来の殻計算に比べ、約30の核行列要素の増大を得た。核構造の観点からは、この増大は、対相関と核行列要素が密接に関係していることによってもたらされたものである。
住吉 光介*; 山田 章一*; 鈴木 英之*; 千葉 敏
Physical Review Letters, 97(9), p.091101_1 - 091101_4, 2006/09
被引用回数:102 パーセンタイル:93.1(Physics, Multidisciplinary)最終的にブラックホールが生成される大質量星の重力崩壊を、高密度核物質の状態方程式として2種類のセットを用いてニュートリノ輸送を取り入れた一般相対論的流体力学計算により研究した。内部殻のバウンスとショック波の停滞に続いて起こる質量降着による原始中性子星のブラックホールへの崩壊が状態方程式の違いによって異なる時間スケールで起こることが判明した。それに伴うニュートリノ放出は、エネルギーと光度を増加させながら0.5から1.5秒で終結する。超新星爆発の際に放出されるニュートリノのこのような性質は、ブラックホール生成のシグナルとして、また高密度物質の状態方程式を決定するために用いることができる可能性がある。
住吉 光介*; 山田 章一*; 鈴木 英之*; Shen, H.*; 千葉 敏; 土岐 博*
Astrophysical Journal, 629(2, Part1), p.922 - 932, 2005/08
被引用回数:230 パーセンタイル:97.4(Astronomy & Astrophysics)ニュートリノ輸送を考慮した球対称の一般相対論流体力学手法により、太陽質量の15倍の星が起こす超新星爆発における、重力崩壊からコアバウンスの1秒後までの長時間の時間発展を計算した。特に核・ハドロン物質の状態方程式(EOS)の効果を見るために2種類のEOSを用いた。ここで用いたどちらのEOSでも、ショック波は約100ミリ秒後に外向き伝搬をやめ、爆発に至らないことがわかった。しかし状態方程式の違いは、生成される原始中性子星の中心密度に2倍程度、ピーク温度で10MeV程度の差異を与えることがわかった。また、放出されるニュートリノのスペクトルにも有意な差があり、地上での実験でそれを検地できる可能性があることもわかった。
大強度陽子加速器プロジェクトチーム
JAERI-Tech 2003-044, 788 Pages, 2003/03
大強度陽子加速器施設(J-PARC)計画の加速器技術設計の詳細を報告書として取りまとめたものである。本加速器は、400-MeV常伝導リニアック(600-MeV超伝導リニアック),3-GeVの速い繰り返しのシンクロトロン(RCS),50-GeV主シンクロトロン(MR)からなる。400 MeVのビームはRCSに入射され、3GeVまでRCSで加速され、1MWのビーム出力となる。RCSは核破砕パルス中性子源及びミュオン源を擁する物質生命科学実験施設にビームを供給する。一部はMRへ入射され、原子核素粒子実験施設またはニュートリノ生成標的に0.75MWの出力ビームを供給する。一方、超伝導リニアックで600 MeVまで加速されたビームは、核廃棄物変換実験施設で使用される。このように、本施設は世界的にもユニークな多目的加速器施設であり、多くの新しい発明,研究開発をもとに建設されるものである。
川畑 貴裕*; 石川 貴嗣*; 伊藤 正俊*; 中村 正信*; 坂口 治隆*; 竹田 浩之*; 瀧 伴子*; 内田 誠*; 安田 裕介*; 與曽井 優*; et al.
Physical Review C, 65(6), p.064316_1 - 064316_12, 2002/06
被引用回数:20 パーセンタイル:70.04(Physics, Nuclear)392MeVでのO()反応における反応断面積と偏極観測量が散乱角0°から14°までの角度で測定された。O原子核の離散準位と共鳴準位へのスピン反転,スピン非反転強度がモデルに依存しない形で得られた。励起エネルギー19~27MeVの領域の巨大共鳴が主に角運動量移行L=1で励起されていることがわかった。S=1,L=1をもつスピン双極子遷移の励起強度が求められた。その強度は理論計算と比較された。実験結果は原子核の殻模型から計算された波動関数を用いたDWIA核反応計算で説明されることがわかった。
藤原 守; 川畑 貴裕*; Mohr, P.*
Journal of Physics G; Nuclear and Particle Physics, 28(4), p.643 - 648, 2002/04
被引用回数:13 パーセンタイル:58.4(Physics, Nuclear)太陽ニュートリノ検出器としてYbやGd金属を使用し、20~30トンもの巨大な検出器を作ろうとの計画がある。このような場合に崩壊がYbやGdから発生するとバックグラウンドとなり測定に支障が発生する。論文ではGdが問題となることを指摘し、かつ、Ybが極端な長寿命崩壊核であり、この寿命が測定可能なも知れないことを指摘した。また、希土類アイソトープに対しての崩壊寿命に対する公式を導出した。
Wang, S. C.*; Wong, H. T.*; 藤原 守
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 479(2-3), p.498 - 510, 2002/03
被引用回数:23 パーセンタイル:78.31(Instruments & Instrumentation)GSO結晶中に含まれる極めて微量の放射性同位体元素を測定した。GSO中に含まれるものはThやUがあり、太陽ニュートリノ検出器のためにこれらの放射性元素をどの程度、減少すべきかを議論した。Gdは二重崩壊核であり、この原子核の半減期の上限を求めた。
藤原 守
Nuclear Physics A, 687(1-2), p.18c - 25c, 2001/04
Ybによる太陽ニュートリノ検出、スピン二重極巨大共鳴の幅、A=9の原子核におけるアイソスピン対称性などを450MeV(He,t)反応実験をもとにして考える。
藤原 守; 秋宗 秀俊*; Van den Berg, A. M.*; Cribier, M.*; 大東 出*; 江尻 宏泰*; 藤村 寿子*; 藤田 佳孝*; Goodman, C. D.*; 原 圭吾*; et al.
Physical Review Letters, 85(21), p.4442 - 4445, 2000/11
被引用回数:24 パーセンタイル:73.97(Physics, Multidisciplinary)YbLuのガモフ・テラー遷移が 450MeV, 0の(He,t)反応で測定された。Ybに対しては二つの1準位が観測され、それぞれニュートリノ吸収に対して301keVと445keVのしきい値を与える。観測から得られた結果から、Ybを含んだニュートリノ検出器は太陽ニュートリノの観測に適していることがわかった。
Tsintsadze, L. N.
Astrophysics and Space Science, Vol.274, p.719 - 723, 2000/00
ニュートリノとプラズマ粒子の密度がかなり高く、その集団的相互作用が極めて重要な役割を果たす場合に、弱いフェルミ相互作用を考慮してニュートリノ・反ニュートリノプラズマシステムについて考察した。プラズマ中の高ニュートリノ流束によって駆動される新しい流体不安定性を見いだした。一定の移動速度で均質のプラズマ中に伝播するニュートリノバンチが散乱、あるいはプラズマ中で重いニュートリノが重いニュートリノと軽いニュートリノ( )に崩壊することによって、より低いエネルギーニュートリノの放射を引き起こすことができることも示した。さらに、恒星におけるニュートリノ生成は一般に中性子星からのエネルギー損失に結びつかないことも見いだした。
関谷 洋之*; 岩田 圭弘; 伊藤 主税
no journal, ,
レーザー共鳴イオン化質量分析法をベースとした高速炉用タギング法破損燃料位置検出(FFDL)システムを実用化する上で、(1)真空紫外(VUV)光の1光子励起によるクリプトン及びキセノン共鳴イオン化効率の向上、(2)レーザーシステムの安定化・操作性向上の2点が必要不可欠である。VUV光を用いた希ガス分析に関連した研究として、東京大学宇宙線研究所と共同でニュートリノ検出器に用いるキセノンガスに含まれる不純物ラドンを安定的に除去する手法の開発を行っている。ラドンは希ガス元素の中で共鳴励起波長が最も長くVUV光生成が容易であることから、ラドン共鳴イオン化を実証した後、クリプトン及びキセノンに適用する計画を立てている。発表では、ラドン共鳴イオン化用VUVレーザーの開発、及び微量クリプトン含有アルゴンガスを用いた電場除去システムの構築について現状を報告する。
日野 陽太; 長谷川 勝一; 古田 久敬*; 丸山 和純*; 末包 文彦*
no journal, ,
J-PARC MLFにおけるステライルニュートリノ探索実験JSNSでは、Gd入り液体シンチレーターを用いたニュートリノ検出器の建設が進行中である。特に、Gd入り液体シンチレーターを保持するためのアクリルタンクの製作が台湾において行われ、台湾及び日本において完成したアクリルタンクの性能評価を行った。本発表では、これらの性能評価の結果を検出器の健全性と安全性の観点から報告する。
長谷川 勝一
no journal, ,
JSNS (J-PARC Sterile Neutrino Search at J-PARC Spallation Neutron Source)実験は、J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)において、短距離(~30m)におけるからへのニュートリノ振動を観測することで、弱い相互作用をしない、第四のニュートリノである、ステライルニュートリノの検出を行うことを目指している。本講演では、実験の現状について報告を行う。MLFは中性子とミュオンを用いた実験施設であるが、それらのビームを発生するための、3GeV陽子と水銀標的はよいニュートリノ源でもある。本講演では、実験の現状について報告を行う。
長谷川 勝一; 今野 智之*; 川崎 建夫*
no journal, ,
新しく開発を進めている、立方体形状のプラスチックシンチレータを用いた原子炉ニュートリノ検出器について報告を行う。原子炉から発生した反電子ニュートリノを逆ベータ崩壊反応を利用することによって測定する検出器であり、現在の開発状況について詳細に報告する。